フォトコンテスト

フォトコンテスト審査結果

「来て。」ポスターフォトコンテスト -2023-

審査結果発表

大変多くのご応募をいただき、誠にありがとうございます。3,131件の応募作品の中から厳正な審査を行ない、受賞作品を決定いたしました。審査結果をここに発表いたします。

グランプリ

「額縁の中の猪苗代」

猪苗代湖のしぶき氷と磐梯山(猪苗代町)

月崎 里美さん[宮城県]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

めくる絵本に突然現れた頁のような、不思議な童話の舞台のような、とても幻想的な世界観。写真ではなくイラストレーションかと見紛います。ディープブルーの、敢えて狭い階調の中に佇む磐梯山。その稜線を魅せる空と雲のグラデーション。人が暮らす温かな灯り。愛おしい世界を鏡のように映す猪苗代湖。そして手前の、額縁となった樹木の黒、風が創ったしぶき氷の白。万象に宿る生命が、冷たい空気の中で静かに息をしている、一日の終わり。撮影者のお名前は月崎里美さん、月の崎の里の美、まさにその名の通りの一枚です。

優秀賞

「出初め前」

請戸漁港(浪江町)

青田 明子さん[福島県南相馬市]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

出初めの日を迎えた朝の港で、漁船たちは何を思うのでしょう。大漁旗を掲げて漁師を迎える前の、凛とした時間。昇る朝日の眩しさが、その強さと優しさを美しく讃えます。海は空に恋をしているから、いつも空の色に染まるのだと教えてくれた、昔どこかで読んだ詩を憶い出しました。

「粧う峰」

観音沼森林公園から望む三倉山(下郷町)

小針 敏行さん[福島県西郷村]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

淡青と薄紅。夜が明け、訪れる光。空と、朝陽を見つめる斜面と、雪を纏う山の背。左手前の木々の濃い三角。まるで具象と抽象を行き来する一点の絵画のようなコンポジション。三倉山に共存する冷と温。こんな風にふくしまは、あなたが来てくれるのを待っています。

あなたも、来て。賞

※県外在住の方の応募作品から選出。

「炎の守り手」

松明あかし(須賀川市)

赤星 達絋さん[埼玉県]

審査員 箭内道彦氏コメント

有名な須賀川の松明あかし、撮影者の胸を打ったのは、松明の炎を守る消防士。その後姿は、映画やドラマのワンシーンのようで、観る者の心を震わせます。若きストレンジャーだからこその発見が、ふくしまの魅力を新しい視点からプレゼンテーションしてくれました。

審査員特別賞

箭内 道彦 氏

福島県クリエイティブ
ディレクター

「共に生きる」

飯坂温泉のアオバズク(福島市)

阿部 義久さん[福島県福島市]

審査員 箭内道彦氏コメント

旧堀切邸に来たアオバズクが仲良くこちらに向かい「来て。」と誘っています。動物も、風景も建物も、食材も料理も、きっとみんながあなたに「来て。」と思っています。長く続くポスターシリーズが新しい表現に進んでいることを実感できます。二羽がだんだん人間たちにも見えてくる。「共に生きる」と題をつけた撮影者の思いと願いを強く感じる作品です。

国分 太一 氏

株式会社 TOKIO
副社長

「かけぬけていけ、砂浜を」

烏崎海岸を駆ける馬(南相馬市)

本田 奏さん[福島県南相馬市]

審査員 国分太一氏コメント

感動はその人の心にある
躍動感あるお馬さんの足
そして騎手の手綱捌きは想像することしか出来ないが行けば見れる!
この写真の続きは福島で!そんなメッセージを受け止めました

小杉 幸一 氏

福島県「ふくしまプライド。」
「来て。」アートディレクター

「beautiful time 3」

中ノ沢こけし(猪苗代町)

先崎 友美さん[福島県猪苗代町]

審査員 小杉幸一氏コメント

福島県伝統的工芸品に認定された「中ノ沢系こけし」が見つめている景色を、その表情とあいまって、写真を見る人に壮大に、ユニークに想像力を掻き立ててくれます。
美しく、感動して動けなくなった「中ノ沢系こけし」。
ストーリー性も感じさせてくれる大好きな写真です。

石井 麻木 氏

写真家

「薄磯の紅掛空色」

薄磯海岸(いわき市)

小野 公平さん[福島県いわき市]

審査員 石井麻木氏コメント

海は変わらずとても美しく、ただ静かにそこに在りました。
空を写し地を抱きしめて全てを見守ってくれている。
淡く染まった波の声を聴きに帰りたくなります。

福島県広報課長

「来て。」ポスター作成担当

「100年の芸術」

あんぽ柿(伊達市)

寺島 ゆかりさん[福島県福島市]

審査員 福島県広報課長コメント

トロリと柔らかい果肉と濃厚な甘みが特長のあんぽ柿。皮をむいた柿を天日に干すことから「天干し柿(あまぼしがき)」と呼ばれ、明治時代に今の呼び名になったと言われています。鮮やかに輝き、ふくしまの冬を彩る柿のれんは、まるで来る人を待ちわびているかのよう。ぜひふくしまに来て、100年もの歴史を紡ぐあんぽ柿をご賞味ください。

市町村賞

三春町賞賞

「桜のれん」

七草木の天神桜

堀越 靖さん[福島県郡山市]

三春町コメント

満開の桜と夕日のコントラストが昼間とは違う雰囲気を醸し出しています。観る時間帯によって様々に変化する桜の魅力に引き寄せられます。
「七草木の天神桜(ななくさぎのてんじんざくら)」は、三春町の七草木地区に所在し、県道40号線沿いの田畑に囲まれた小高い丘の上に咲く桜です。桜の根本に天神様が祀られていることが名前の由来です。
桜の周辺には、菜の花が植えられており、豊かな農村風景を望むことができます。

西郷村賞

「牧草地に昇る」

由井ヶ原の天の川

堀越 靖さん[福島県郡山市]

西郷村コメント

由井ヶ原地区は戦後開拓された土地で、歴史・風景・気候はまるで北海道に来たような感覚になります。
東北新幹線新白河駅や東北縦貫自動車道白河ICなど西郷村は交通アクセスがよく、また、那須・会津の中間地点として観光客の往来も多いことから、今後新しい西郷村の観光スポットとして、推していきたいと思い選出しました。

棚倉町賞

「桜日和」

花園しだれ桜

廣瀬 泰成さん[茨城県]

棚倉町コメント

柔らかい黄金色の朝日に照らされた瞬間の、美しい花園しだれ桜です。
花園しだれ桜は、池のほとりに植えられた推定樹齢160年以上のエドヒガンの1本桜です。
田園風景を背に池の水面に映る「逆さ桜」はとても美しく、早朝や夕暮時には日中とはまた違った表情を見せてくれます。
また、見上げると笠のように広がった樹形は、長い年月と自然の素晴らしさを感じさせてくれます。
春になったら、ぜひ花園しだれ桜に会いに『来て』ください。

南相馬市賞

「熱き戦い」

相馬野馬追

本田 奏さん[福島県南相馬市]

南相馬市コメント

一千有余年の歴史を持つ相馬野馬追は、3日間にわたり南相馬市を中心に開催されます。
この写真がとらえたのは、2日目に行われる「神旗争奪戦(しんきそうだつせん)」の一場面。天高く打ち上げられた御神旗を巧みな手綱捌きで奪い合う、騎馬武者達の迫力の瞬間が見事に切り取られています。
是非南相馬市へ「来て」、紡がれた歴史と騎馬武者の熱き魂が織りなす戦国絵巻をご覧ください。
(令和6年より開催日は5月最終土・日・月曜日となります。)

葛尾村賞

「高瀬川に架かる橋」

高瀬川の吊り橋

吉田 美紀さん[福島県葛尾村]

葛尾村コメント

葛尾村の中心部から県道落合浪江線に入って20分程車を走らせると、この「高瀬川の吊り橋」が見えてきます。新緑の木漏れ日に照らされた吊り橋に、まるで見る人を不思議な世界に誘うかのような魅力を感じ、この写真を選ばせていただきました。この橋は電力会社が管理しているため、一般の方は立ち入ることができませんが、橋の手前から、高瀬川のせせらぎと共に、景観をお楽しみいただければと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

審査員

  • 箭内 道彦 氏

    福島県クリエイティブディレクター

    クリエイティブディレクター。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。郡山市出身。タワーレコード「NO MUSIC, NOLIFE.」、リクルート「ゼクシィ」、サントリー「ほろよい」など、既存の枠に捉われない話題の広告キャンペーンを数多く手掛ける。
    福島県クリエイティブディレクターとして、福島県公式ポスターをはじめ、「ふくしまプライド。」「ふくしままっぷ」「MIRAI2061」「ふくしま知らなかった大使」「もっと 知ってふくしま!」「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」など様々な発信を監修。2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストでもある。

  • 国分 太一 氏

    株式会社 TOKIO 副社長

    1974年生まれ、東京都出身
    TOKIOのメンバーとして1994年にデビュー
    アーティスト、タレント、MC など様々な顔を持ち
    グループとして日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」、フジテレビ「TOKIO カケル」などに出演。個人としても数多くの番組にレギュラー出演している。
    2021年4月からは株式会社TOKIOの副社長としても活動。

  • 小杉 幸一 氏

    福島県「ふくしまプライド。」「来て。」アートディレクター

    神奈川生まれ。博報堂を経て、「onehappy」を設立。企業、商品のブランディングのために、デザイン思考をベースに、クリエイティブディレクション、アートディレクションを行う。
    主な仕事に、SUNTORY「特茶」、SUZUKI 「HUSTLER」「SPACIA」、2022年度前期 連続テレビ小説「ちむどんどん」ロゴデザイン、日本テレビ「ガキの使いやあらへんで」ロゴデザイン、NatureLab「CIデザイン」、中部薬品「Vdrug」、STARFLYER「輝く人へ、」、Yellow Magic Orchestra「YMO40(40周年企画)」、日本郵便「手紙の部屋」などがある。
    多摩美術大学統合デザイン学科講師

  • 石井 麻木 氏

    写真家

    東京都生まれ。

    写真は写心。

    一瞬を永遠に変えてゆく。

    毎年個展をひらくほか、詩と写真の連載、CDジャケットや本の表紙、映画のスチール写真、ミュージシャンのライブ写真やアーティスト写真などを手掛ける。東日本大震災直後から東北に通い続け、現地の状況を写し続けている。2014年、写真とことばで構成された写真本『3.11からの手紙/音の声』を出版。あまりの反響の大きさに全国をまわり写真展の開催を続ける。2017年に同写真本の増補改訂版を出版。収益は全額寄付している。

  • 福島県広報課長

    「来て。」ポスター作成担当

    福島県公式イメージポスターは、
    「来て。」「呑んで。」「味わって。」「住んで。」「ふくしま。」のシンプルかつ力強いコピーと県内で撮影された絵画のような美しい写真が特徴です。
    福島県の今と魅力を県内外に伝えるため、毎年継続的に制作しており、本県を応援してくださるたくさんの方々のご協力で、全国各地に掲出いただいております。

※「市町村賞」に関しては、箭内道彦氏並びに各市町村において審査しました。

「来て。」ポスターフォトコンテスト -2023- 概要

【応募期間】
2023年4月27日(木)~9月10(日)まで
【応募方法】
特設サイト応募フォームから
【結果発表】
2024年1月19日(金)
【写真条件】
  • 福島県公式イメージポスターにふさわしい、
    福島県の魅力が伝わる絵画のような写真
  • 応募者本人が福島県内で撮影した写真
  • 撮影期間2021年1月以降に撮影された写真
  • 単写真
  • 写真条件※を満たしたJPEGファイル

    アスペクト比 5:4にトリミングし、最大サイズで保存してお申込みください。
    最低ピクセル数:横4,250pixel×縦3,400pixel

【応募点数】
お一人様 10点まで
【応募資格】
居住地、国籍、年齢、性別など一切問わず、どなたでも参加できます(プロアマ不問)
【応募規定】
  • 応募者本人が撮影し、著作権を有する作品を応募してください。
  • 応募作品の著作権は撮影者に帰属します。ただし、福島県及び該当市町村の広報で入賞作品を使用する場合、入賞作品の応募者は著作権法上の権利について、国内外を問わず、非独占的な使用を無償で許諾するものとし、著作者人格権を行使しないものとします。
  • 一般に公募されている雑誌、Web、企業や団体主催のコンテストとの二重応募や類似作品の応募はご遠慮ください。他コンテストでの落選が確定した作品、応募者本人のWebまたはSNSなどで公表した作品の応募は可能です。
  • 被写体の肖像権、著作権などには十分に注意してください。応募者の責任ですべての問題を解決したうえで応募してください。トラブル等が発生した場合、福島県では一切の責任を負いかねます。
  • 審査結果についての問合わせにはお答えできません。
  • 応募は個人かつ実名に限ります。
  • 未成年の方は保護者の同意が必要です。
  • ポスター作成において、作品の一部トリミング・レタッチ等が行われることがあります。
  • 選考の過程でRAWデータ・Exif情報の提供を求める場合があります。
  • 風景自体を改変するなどの過度な修正は不可とします。
【応募に関する内容のお問い合わせ】
来て。ポスターフォトコンテスト事務局
(㈱山川印刷所内) 
info-contest@fuku-official-posters.jp
【事業に関する内容のお問い合わせ】
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 福島県広報課 
TEL:024-521-7124 [平日]8:30-17:15