大変多くのご応募をいただき、誠にありがとうございます。3,167件の応募作品の中から厳正な審査を行ない、受賞作品を決定いたしました。
審査結果をここに発表いたします。
「冬の始発列車」
只見線早戸駅(三島町)
武石 和朗さん[新潟県]
「きて」
岩瀬牧場(鏡石町)
新妻 裕人さん[福島県いわき市]
審査員代表 箭内道彦氏コメント
牧場のヤギたちも「来て。」と、こちらに呼びかけています。ふくしまの青い空と、美しい緑と、澄んだ空気、心地よい日差しに包まれた、穏やかな表情。撮ることは、目の前の世界に心を動かすこと。この写真のように、楽しく切られたシャッターが、嬉しい写真を生み出し、幸せの輪を広げていきます。
「たのし〜い!」
夜の森桜まつり(富岡町)
奥地 太郎さん[福島県富岡町]
審査員代表 箭内道彦氏コメント
こういう笑顔をずっと心待ちにしていた夜ノ森の満開の桜。観ている側までつられて笑顔になってしまうこの写真から、よさこいのお囃子がにぎやかに聞こえてきました。日本中からふくしまに、あなたの笑顔を携えて、そしてたくさんの笑顔に会いに来てほしい、そんな願いにも溢れた幸せな作品です。
※県外在住の方の応募作品から選出。
「光り輝く雲海と紅葉」
磐梯吾妻スカイライン(福島市)
長 智也さん[新潟県]
審査員 箭内道彦氏コメント
絶景ですね。幾重もの緑と色付く秋の紅。朝日の橙。その景色の色彩に深みを与えている紫色。寒色としての紫、暖色としての紫、中性色としての紫。磐梯吾妻スカイラインが描く唯一無二の自然の豊かさを、見事に表現した写真です。ふくしまの魅力を、これからもたくさん撮りにいらしてください。
※25歳以下の方の応募作品から選出。
「白鳥と亀のスターツアー」
猪苗代湖のはくちょう丸とかめ丸(猪苗代町)
安食 翔さん[山形県]
審査員 箭内道彦氏コメント
瑞々しい感覚に溢れる大胆な構図。猪苗代湖の住人である はくちょう丸とかめ丸は、満天の星の下で何を話しているのでしょうね。昨日みた夢の話、この前乗せた素敵な老夫婦のこと、毎年渡来する3,000羽もの白鳥達との思い出、磐梯山の初冠雪…。21歳。若い人ならではの視点を感じるクリエイティブでした。
「さくら湖は黄金色に」
さくら湖(三春ダム)
鈴木 雅千さん[福島県須賀川市]
三春町コメント
さくら湖(三春ダム)周辺は、三春滝桜、三春の里田園生活館、さくらの公園、もみじ山、ブルーベリー農園など、見どころ満載です。令和7年春には、アウトドア・アクティビティを楽しめる施設「アウトドアヴィレッジ三春」がオープンします。お気に入りの場所を探しに三春町へ「来て。」ください。
「夜明けのシンフォニー」
猿楽台地の蕎麦畑
佐川 栄治さん[栃木県]
下郷町コメント
猿楽台地の蕎麦は、下郷町の特産品でもありますが、実をつける前には、可憐な白い花を見せてくれます。今回撮影いただいた「夜明けのシンフォニー」は、花が満開になり、天気の良い夜明けの絶好のタイミングで自然が奏でる交響曲を写しこんだ素晴らしい作品だと感じました。この作品のポスターを通じて、自然豊かな下郷町の魅力を全国のみなさんに知っていただければと思います。
箭内 道彦 氏
福島県クリエイティブ
ディレクター
「霧氷の雄国山」
雄国山の霧氷(北塩原村)
三浦 亜希さん[東京都]
審査員 箭内道彦氏コメント
白は静謐、白は純粋、白は高潔、白は神聖、白は無垢、白は始まり…。白い絵の具だけで描いた絵画のようなこの写真に、心が熱くなりました。東山魁夷画伯や奥田元宋画伯の日本画を彷彿させる作品。雄国沼の霧氷の前で、それぞれがそれぞれの白を、それぞれの冬を、丁寧に想う自由を感じます。
国分 太一 氏
株式会社 TOKIO
副社長
「天女の来訪・夏の猪苗代湖志田浜にて」
猪苗代湖 志田浜(猪苗代町)
渡邊 光さん[福島県郡山市]
審査員 国分太一氏コメント
冬や春の作品が多い中、福島の夏を分かりやすく伝えてくれた素晴らしい作品です!どの作品にも被らない個性に一目惚れしました。どこか懐かしさもありそこも最高っす!
小杉 幸一 氏
福島県「ふくしまプライド。」
「来て。」アートディレクター
「さくら色に染めて」
平堂壇の桜(三春町)
山口 和晃さん[東京都]
審査員 小杉幸一氏コメント
「さくら色」の夕日という一瞬の、奇跡、神々しさ、儚さ、美しさが凝縮された一枚に感動しました。福島県からのご褒美をいただいた感覚になりました。
石井 麻木 氏
写真家
「優しき愛馬の瞳」
南相馬市ふれあい牧場(南相馬市)
渡部 沙宗さん[福島県南相馬市]
審査員 石井麻木氏コメント
まっすぐみつめるやさしく純粋な眼差し。
いのち。自然。暮らし。今ここにいること。
だいじなものを映すその眼に、お互いの存在を想うこころ、ぬくもりと共に深く尊い愛があふれるほどに写っています。
南相馬に、福島の家族たちに、逢いに行きたくなりました。
半沢 健 氏
フォトグラファー/ムービーカメラマン
「身を清めて」
中野不動尊(福島市)
涌井 弘亘さん[福島県福島市]
審査員 半沢健氏コメント
写真を見た瞬間、その力強さに引き込まれました。
白い装束と赤い橋のコントラスト、水しぶきが生み出すダイナミックな動きが、全体に迫力を与えていて、この場面がどんな音や空気を持っているのか、実際にその場所に行きたくなるような、そんな力強さを感じる作品だと思います。
福島県広報課長
「来て。」ポスター作成担当
「天の川と塩ノ崎の桜」
塩ノ崎の大桜(本宮市)
近藤 恵太さん[東京都]
審査員 福島県広報課長コメント
塩ノ崎の大桜は、推定樹齢600年で高さは約18m。威風堂々と立つ桜と天の川の共演は圧倒的な美しさで、幻想的な世界へと誘っているようです。ふくしまに来て、壮大な桜の景色をご覧ください。
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箭内 道彦 氏
福島県クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクター。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。郡山市出身。タワーレコード「NO MUSIC, NOLIFE.」、リクルート「ゼクシィ」、サントリー「ほろよい」など、既存の枠に捉われない話題の広告キャンペーンを数多く手掛ける。
福島県クリエイティブディレクターとして、福島県公式ポスターをはじめ、「ふくしまプライド。」「ふくしままっぷ」「MIRAI2061」「ふくしま知らなかった大使」「もっと 知ってふくしま!」「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」など様々な発信を監修。2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストでもある。 -
国分 太一 氏
株式会社 TOKIO 副社長
1974年生まれ、東京都出身
TOKIOのメンバーとして1994年にデビュー
アーティスト、タレント、MC など様々な顔を持ち
グループとして日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」、フジテレビ「TOKIO カケル」などに出演。個人としても数多くの番組にレギュラー出演している。
2021年4月からは株式会社TOKIOの副社長としても活動。 -
小杉 幸一 氏
福島県「ふくしまプライド。」「来て。」アートディレクター
神奈川生まれ。博報堂を経て、「onehappy」を設立。企業、商品のブランディングのために、デザイン思考をベースに、クリエイティブディレクション、アートディレクションを行う。
主な仕事に、SUNTORY「特茶」、SUZUKI 「HUSTLER」「SPACIA」、2022年度前期 連続テレビ小説「ちむどんどん」ロゴデザイン、日本テレビ「ガキの使いやあらへんで」ロゴデザイン、NatureLab「CIデザイン」、中部薬品「Vdrug」、STARFLYER「輝く人へ、」、Yellow Magic Orchestra「YMO40(40周年企画)」、日本郵便「手紙の部屋」などがある。
多摩美術大学統合デザイン学科講師 -
石井 麻木 氏
写真家
東京都生まれ。
写真は写心。
一瞬を永遠に変えてゆく。
毎年個展をひらくほか、詩と写真の連載、CDジャケットや本の表紙、映画のスチール写真、ミュージシャンのライブ写真やアーティスト写真などを手掛ける。東日本大震災直後から東北に通い続け、現地の状況を写し続けている。2014年、写真とことばで構成された写真本『3.11からの手紙/音の声』を出版。あまりの反響の大きさに全国をまわり写真展の開催を続ける。2017年に同写真本の増補改訂版を出版。収益は全額寄付している。 -
半沢 健 氏
フォトグラファー/ムービーカメラマン
2008年に初めての風景写真集「RHYTHM」を発表。
同年、MIHARA YASUHIRO氏が主宰した写真展"RHYTHM"が東京のSPIRAL GARDENで開催、2010年2月、ロンドンのV&A博物館で開催された「V&Sports」展で、作品を発表。
2013年には、旅の途中で偶然廃車を見つけたことをきっかけに制作された写真集「HI-LITE」を発表。
2016年11月には、東京の104GALERIEで「104」展を開催し、2018年7月にはzakura東京で「ROOM」展を開催。
2023年2月には市川海老蔵写真集「EBIZO」を発表し、これまでの展示や写真集を通じて異なる視点で美しさや人生の一瞬を捉え、芸術として魅了しています。 -
福島県広報課長
「来て。」ポスター作成担当
福島県公式イメージポスターは、
「来て。」「呑んで。」「味わって。」「住んで。」「ふくしま。」のシンプルかつ力強いコピーと県内で撮影された絵画のような美しい写真が特徴です。
福島県の今と魅力を県内外に伝えるため、毎年継続的に制作しており、本県を応援してくださるたくさんの方々のご協力で、全国各地に掲出いただいております。
※「市町村賞」に関しては、箭内道彦氏並びに各市町村において審査しました。
- 【応募期間】
- 2024年4月26日(金)~9月2(月)まで
- 【応募方法】
- 特設サイト応募フォームから
- 【結果発表】
- 2025年1月30日(木)
- 【写真条件】
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- 福島県公式イメージポスターにふさわしい、
福島県の魅力が伝わる絵画のような写真 - 応募者本人が福島県内で撮影した写真
- 撮影期間2024年1月以降に撮影された写真
- 単写真
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写真条件※を満たしたJPEGファイル
※ アスペクト比 5:4にトリミングし、最大サイズで保存してお申込みください。
最低ピクセル数:横4,250pixel×縦3,400pixel
- 福島県公式イメージポスターにふさわしい、
- 【応募点数】
- お一人様 10点まで
- 【応募資格】
- 居住地、国籍、年齢、性別など一切問わず、どなたでも参加できます(プロアマ不問)
- 【応募規定】
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- 応募者本人が撮影し、著作権を有する作品を応募してください。
- 応募作品の著作権は撮影者に帰属します。ただし、福島県及び該当市町村の広報で入賞作品を使用する場合、入賞作品の応募者は著作権法上の権利について、国内外を問わず、非独占的な使用を無償で許諾するものとし、著作者人格権を行使しないものとします。
- 一般に公募されている雑誌、Web、企業や団体主催のコンテストとの二重応募や類似作品の応募はご遠慮ください。他コンテストでの落選が確定した作品、応募者本人のWebまたはSNSなどで公表した作品の応募は可能です。
- 被写体の肖像権、著作権などには十分に注意してください。応募者の責任ですべての問題を解決したうえで応募してください。トラブル等が発生した場合、福島県では一切の責任を負いかねます。
- 審査結果についての問合わせにはお答えできません。
- 応募は個人かつ実名に限ります。
- 未成年の方は保護者の同意が必要です。
- ポスター作成において、作品の一部トリミング・レタッチ等が行われることがあります。
- 選考の過程でRAWデータ・Exif情報の提供を求める場合があります。
- 風景自体を改変するなどの過度な修正は不可とします。
主催:福島県
- 【応募に関する内容のお問い合わせ】
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来て。ポスターフォトコンテスト事務局
(㈱山川印刷所内)
info-contest@fuku-official-posters.jp
- 【事業に関する内容のお問い合わせ】
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〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 福島県広報課
TEL:024-521-7124 [平日]8:30-17:15
審査員代表 箭内道彦氏コメント
始発。暗闇の中に在る光、冬の朝の寒さに佇む熱き思い。写真を成立させるコントラストの静寂が、相反する互いを力強く際立たせ合っています。厳しい自然の中で、変わりゆく社会の中で、昨日を今日に、今日を明日へと丁寧に繋ぎながら、迎え続ける新しい朝。一輌の電車がまるで人間のようにも見えてきます。「ふくしまプライド。」を胸に、日々の普遍を生きていく意思表明。凛とした冬のシチュエーションが逆に四季折々を、地域の文化と人々の暮らしを想像させる、素晴らしい作品です。全線復旧から二年余の只見線に、みなさんもぜひ乗りにいらしてください。