フォトコンテスト

フォトコンテスト審査結果

「来て。」ポスターをつくるフォトコンテスト

審査結果発表

大変多くのご応募をいただき、誠にありがとうございます。3,580件の応募作品の中から厳正な審査を行ない、受賞作品を決定いたしました。審査結果をここに発表いたします。

グランプリ

「明日に架ける橋」

撮影地:第二只見川橋梁(三島町)

高橋 充さん[福島県郡山市]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

福島県公式イメージポスターシリーズがずっと大切にして来た基準の一つ、それは、いわゆる通常の観光写真ではなく「絵のよう」であること。だから景色自身から「来て。」という声が聴こえてくるのです。満場一致でグランプリに選出されたこの作品はまさに、美術館に飾られるような「絵」です。只見線の車輌、橋梁、只見川、山々、霧… 重なるその佇まいのレイヤー、まるで水墨画のような黄金のモノトーン。ふくしまへと誘なう圧倒的な魅力に溢れた秀作でした。

優秀賞

「こっちへおいでよ」

撮影地:伊佐須美神社(会津美里町)

田子 保浩さん[福島県いわき市]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

「人」がこのポスターシリーズに登場するのは、たぶん初めてですね。浴衣を着て駆けてゆく子供たち。後ろ姿であるところがまた秀逸です。観る者それぞれが、躍動する二人の笑顔を心の中に描くことができます。夏の晴れた空、たくさんの願いを託された短冊を心地よく揺らす涼風を感じながら。

「紅葉燃ゆる」

撮影地:半田山自然公園(桑折町)

佐藤 史和さん[福島県伊達市]

審査員代表 箭内道彦氏コメント

木々も、地面も、ぎっしりと豊かに美しい紅葉。赤、橙、黄、緑、まるで印象派の点描画のようです。葉だけでなく、画面を横切って伸びた枝も、ふくしまに生まれた悦びを感じ直す秋を迎えています。

審査員特別賞

箭内 道彦 氏

福島県クリエイティブ
ディレクター

「大内宿 芽吹き」

撮影地:大内宿(下郷町)

上原 祐太郎さん[神奈川県]

審査員 箭内道彦氏コメント

これまで大内宿を撮った写真を数々観て来ましたが、こんな風に撮られた大内宿は初めてです。新しい魅力の発見と視点の提示も写真の持つ力。紫色の夕日に染まる茅葺き屋根に、若緑の新草が息吹いています。生命の輝きと共生、人と人が紡ぐかけがえのない日々の営みがこの一枚に重なりました。

国分 太一 氏

株式会社 TOKIO
副社長

「野馬懸」

撮影地:野馬懸(南相馬市)

佐川 栄治さん[栃木県]

審査員 国分太一氏コメント

臨場感、躍動感、熱量!そして南相馬の風や香り。全て感じることの出来る写真に僕は見えました。答え合わせに今度、南相馬に行かなきゃ!

石井 麻木 氏

写真家

「清流と光芒」

撮影地:東山大滝の渓流(会津若松市)

宮野 達也さん[福島県会津若松市]

審査員 石井麻木氏コメント

深呼吸の時間。
息をのむほど美しく降りそそぐ光の梯子に包まれて静謐な空気のなか鳥の声まで聴こえてきそうなこの地に佇みたいです。
写真は一瞬を永遠にすることができるもの。
一瞬の儚さこそが永遠にみていたいものだとあらためて感じさせてくれました。

小杉 幸一 氏

福島県「ふくしまプライド。」
「来て。」アートディレクター

「晩秋の集落」

撮影地:尻吹峠から望む大志集落(金山町)

海老沢 好男さん[栃木県]

審査員 小杉幸一氏コメント

まるでファンタジーの世界を体験するが如く、大自然の色彩の豊富さ、澄んだ空気、光の演出、溶け込む集落、平穏を生む運河、そして虹。
さりげなくも壮大な奇跡の一瞬が一枚に濃縮され、それを表現するダイナミックな構図やアングル。まさに奇跡の一枚ではないでしょうか。

福島県広報課長

「来て。」ポスター作成担当

「水田の中を走る只見線」

撮影地:蓋沼森林公園から望むJR只見線(会津美里町)

小森 孝夫さん[福島県会津美里町]

審査員 福島県広報課長コメント

2011年の新潟・福島豪雨により甚大な被害を受けたJR只見線。地元の強い思いと多くの御支援により復旧を果たし、11年ぶりに全線運転を再開しました。渓谷の自然や集落の暮らしに寄り添って走る列車の姿が有名ですが、会津盆地の水田鏡にその姿を映す初夏の光景もまた、屈指の絶景です。ふくしまに来て、四季折々の美しい風景をお楽しみください。

市町村賞

二本松市賞

「リアルスカイ」

撮影地:安達太良山

二階堂 尚之さん[福島県二本松市]

二本松市コメント

日本百名山・花の百名山に数えられる安達太良山。
上空には智恵子抄の中で詠まれた『ほんとの空』が広がり、山頂(標高1700m)から望む稜線や沼ノ平火口などの非日常的な景色は、訪れる人に感動を与えてくれます。
四季折々の気候と安達太良山が作り出す雄大な自然美を体感しに、ぜひ二本松市へお越しください。
※奥岳登山口からは8合目まで行ける「あだたら山ロープウェイ」が運行しています。
(運行期間:4月下旬~11月上旬)

玉川村賞

「花畑と金毘羅桜」

撮影地:金毘羅桜

鈴木 浩二さん[福島県須賀川市]

玉川村コメント

玉川村の「来て。」ポスターの制作にあたり、フォトコンテストへご応募いただきました皆様、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、「花畑と金毘羅桜」を玉川村賞に選考させていただきました。
この作品は、本村の桜の名所の一つであります「金毘羅桜」と、その敷地に咲く色鮮やかな草花を絶妙なアングルで撮られた、素晴らしい作品であります。
今後は、このポスターを全国の方々に見ていただき、来村いただけるよう取り組んで参ります。

三春町賞

「丘の上の桜」

撮影地:平堂壇の桜

山口 元広さん[福島県三春町]

三春町コメント

満開の桜と青空のコントラストが素敵な作品です。「平堂壇の桜(へいどうだんのさくら)」は、田畑に囲まれた小高い丘に咲く一本桜です。昼間のみならず、夕焼けや星空をバックに眺めるのもおすすめです。三春町には、桜の名所がたくさんあります。お気に入りの桜を探しに三春町へ「来て」ください。

矢吹町賞

「六角堂霧幻」

撮影地:大池公園

丹野 順子さん[福島県矢吹町]

矢吹町コメント

大池公園のシンボルである六角堂とスイレンが霧の中でコラボレーションしている素晴らしい幻想的な作品だったため、選定しました。
大池公園は、自然豊かな風景が水面に映える矢吹町の観光施設です。四季折々の様々な景色を楽しむことができ、今回選定した写真のような幻想的な景色も楽しめます。春は桜、夏は大賀ハスやスイレンなど季節の花も公園を彩りますので、ぜひ、矢吹町の大池公園へ遊びに来てください。お待ちしています。

北塩原村賞

「晩秋」

撮影地:桧原湖と磐梯山

佐藤 眞吾さん[福島県会津若松市]

北塩原村コメント

北塩原村賞に選定したこの作品は、夜明け前の静寂に包まれた晩秋の磐梯山と桧原湖が織りなす、幻想的な雰囲気がとても素晴らしいバランスで表現されております。
晩秋以外にも、山桜が咲く春、芽吹きの初夏、コントラスト鮮やかな紅葉、凛とした雪景色など、四季折々の景色を存分に堪能できる北塩原村にぜひ「来て。」ください。

猪苗代町賞

「磐梯山と雪原を走る磐越西線」

撮影地:磐梯山と磐越西線

平塚 雄蔵さん[福島県郡山市]

猪苗代町コメント

日本百名山にも選定されている会津磐梯山。
その姿はいつ、どこから見るかによっても受けるイメージが大きく変わり、見る人を惹きつけます。
四季折々、豊かな表情を見せてくれる宝の山へたくさんの方に訪れていただきたいと思いますので、はじめての方はもちろん、一度来たことがある人には改めて別の季節、時間帯にぜひ猪苗代町に「来て」ください。

桧枝岐村賞

「森のオアシス」

撮影地:中土合公園展望台

斎藤 敏範さん[福島県福島市]

桧枝岐村コメント

中土合公園展望台は、登山のような道のり(徒歩25分!)の先にある、檜枝岐村全景を一望できるビュースポットです。
今回のフォトコンテスト応募作品では、真っ青な空の背景に赤いトタン屋根と緑の木々が印象的な夏の檜枝岐を素敵に切り取っていただきました。四季折々で違う表情を見せる檜枝岐へぜひ「来て。」ください!

南相馬市賞

「復興の力、野馬懸(のまかけ)」

撮影地:野馬懸

深谷 美徳さん[福島県富岡町]

南相馬市コメント

3日間にわたり繰り広げられる相馬野馬追の最終日に相馬小高神社にて行われるのが「野馬懸(のまかけ)」です。
この行事は、古式に則り、白装束に白鉢巻をつけた御小人(おこびと)が、素手で馬を捕らえ神前に奉納するもので、相馬野馬追が国の重要無形民俗文化財に指定される重要な要因となりました。
多くの観衆が見守る中、捕えようと間合いを詰める御小人と、その気配を察知し駆け出す荒駒との、緊張感漂う駆け引きの一瞬を見事に捉えていただきました。

広野町賞

「言葉にできない」

撮影地:夕筋海岸

塚原 哲さん[福島県南相馬市]

広野町コメント

広野町の夕筋海岸は断崖絶壁が続く海岸で、常磐線越しに海が見える唯一の海岸です。踏切がひっそり仕事をしていますが、レトロな踏切がどこか懐かしい雰囲気を漂わせ、町の風土を感じさせてくれます。広野町は海だけではなくうつくしま百名山にもなっている五社山や紅葉が見ごたえある浅見川渓谷などうつくしい風景が多い町です。季節を問わず景色を楽しめる広野町に「来て。」ください。

審査員

  • 箭内 道彦 氏

    福島県クリエイティブディレクター

    クリエイティブディレクター。東京藝術大学美術学部デザイン科教授。郡山市出身。タワーレコード「NO MUSIC, NOLIFE.」、リクルート「ゼクシィ」、サントリー「ほろよい」など、既存の枠に捉われない話題の広告キャンペーンを数多く手掛ける。
    福島県クリエイティブディレクターとして、福島県公式ポスターをはじめ、「ふくしまプライド。」「ふくしままっぷ」「MIRAI2061」「ふくしま知らなかった大使」「もっと 知ってふくしま!」「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」など様々な発信を監修。2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストでもある。

  • 国分 太一 氏

    株式会社 TOKIO 副社長

    1974年生まれ、東京都出身
    TOKIOのメンバーとして1994年にデビュー
    アーティスト、タレント、MC など様々な顔を持ち
    グループとして日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」、フジテレビ「TOKIO カケル」などに出演。個人としても数多くの番組にレギュラー出演している。
    2021年4月からは株式会社TOKIOの副社長としても活動。

  • 小杉 幸一 氏

    福島県「ふくしまプライド。」「来て。」アートディレクター

    神奈川生まれ。博報堂を経て、「onehappy」を設立。企業、商品のブランディングのために、デザイン思考をベースに、クリエイティブディレクション、アートディレクションを行う。
    主な仕事に、SUNTORY「特茶」、SUZUKI 「HUSTLER」「SPACIA」、2022年度前期 連続テレビ小説「ちむどんどん」ロゴデザイン、日本テレビ「ガキの使いやあらへんで」ロゴデザイン、NatureLab「CIデザイン」、中部薬品「Vdrug」、STARFLYER「輝く人へ、」、Yellow Magic Orchestra「YMO40(40周年企画)」、日本郵便「手紙の部屋」などがある。
    多摩美術大学統合デザイン学科講師

  • 石井 麻木 氏

    写真家

    東京都生まれ。

    写真は写心。

    一瞬を永遠に変えてゆく。

    毎年個展をひらくほか、詩と写真の連載、CDジャケットや本の表紙、映画のスチール写真、ミュージシャンのライブ写真やアーティスト写真などを手掛ける。東日本大震災直後から東北に通い続け、現地の状況を写し続けている。2014年、写真とことばで構成された写真本『3.11からの手紙/音の声』を出版。あまりの反響の大きさに全国をまわり写真展の開催を続ける。2017年に同写真本の増補改訂版を出版。収益は全額寄付している。
    2020年4月、新型コロナウィルスの影響により苦境に立たされている全国のライブハウスを対象にライブハウス緊急支援 SAVE THELIVEHOUSE を発足し、支援を続けている。

  • 福島県広報課長

    「来て。」ポスター作成担当

    福島県公式イメージポスターは、
    「来て。」「呑んで。」「味わって。」「住んで。」「ふくしま。」のシンプルかつ力強いコピーと県内で撮影された絵画のような美しい写真が特徴です。
    福島県の今と魅力を県内外に伝えるため、毎年継続的に制作しており、本県を応援してくださるたくさんの方々のご協力で、全国各地に掲出いただいております。

※「市町村賞」に関しては、箭内道彦氏並びに各市町村において審査しました。

【応募に関する内容のお問い合わせ】
来て。ポスターフォトコンテスト事務局
(㈱山川印刷所内) 
info-contest@fuku-official-posters.jp
【事業に関する内容のお問い合わせ】
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 福島県広報課 
TEL:024-521-7124 [平日]8:30-17:15